ビットコインや他の多くの仮想通貨はブロックが生成される際に新規に通貨が発行(採掘)され、マイニング参加者に対して報酬として与えられます。
仮想通貨には新規にコインが発行されるペースや総発行量が決められています。ビットコインの場合にはブロックが生成される際に一定量のコインが発掘され、最初は1ブロックごとに50BTCが発行されました。
そして21万ブロック(約4年)ごとに発掘量が半減する決まりになっています。
現在は1ブロック生成されると12.5BTCが新規に発行されています。時間の経過と共にブロック生成時に生成される枚数が減少します。2141年頃になると発行枚数の上限に達すると予想され、新たなビットコインが採掘されなくなります。
マイニング参加者には新規に発行される通貨に加えて、承認を行った取引手数料の合計が与えられます。
新たに仮想通貨が発行されなくなっても手数料が与えられるので、誰かがマイニングを続ける限り、取引を続けることができます。
仮想通貨の中には運用開始時に全てのコインが発行され、採掘が行われないものがあります。
NEMと呼ばれる仮想通貨は、最初に全ての通貨が投資家に配分される仕組みが採用されています。
採掘ができなくても取引の承認を行うことで手数料が与えられるため、システムを運用し続けることが可能です。
ビットコイン発行の半減期が投資取引のチャンス
ビットコインは運用開始から現在に至るまで、半減期を2回経験しています。
1回目の半減期は2013年で、2回目は2016年でした。
2017年時点では、約10分ごとに12.5BTCが新たに発掘されています。次の半減期は3年後に起こることが予想されています。
2017年時点での発行ペースを年率換算すると約4%になりますが、半減期の直前は年率8%を超えるペースで新規に通貨が発行されていたことになります。
一般的に、仮想通貨の総発行量が有限であることはその通貨に希少性を付与することになり、価値が認められる根拠となります。新規に発行される通貨が減少すれば希少性が増加することになるため、価値が上がります。
半減期になると新規に発行される通貨が突然半減するため、その仮想通貨の価格が値上がりします。
ビットコインは過去に2回、ライトコインであれば1回半減期を経験していますが、いずれのケースも半減期の後に値上がりしています。
半減期の時期は予測することができるので、投資で利益を得ることができるチャンスとなります。
実際に過去のチャートを見ると、半減期の数週間前に値上がりが始まり、半減期の直前に高騰しています。
半減期直後に売られて値下がりしますが、それでも半減期の前よりも高い値段で推移しています。
半減期の1ヶ月くらい前から値上がりが始まるため、この時期にコインを購入しておけば大きな利益が得られる可能性があります。